プレスリリース

 

プリンテッドエレクトロニクス用導電性ナノインク

経済的なフレキシブル回路の生産を目指す
 

レバクーゼン、2010年2月-バイエルマテリアルサイエンス社は、東京で開催される世界トップクラスのナノテクノロジー展示会である「nano tech 2010(国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」において、主に拡大しつつある「プリンテッドエレクトロニクス」市場で使用するために開発された「BAYINK® TP S」および「BAYINK® TP CNT」の2種類の導電性インクを展示する。これらの新しいインクは、プラスチックフィルム、その他のフレキシブル基板、ガラス、シリコン、ITOなどへの接着性に優れており、非常に安定した構造を形成する。バイエルマテリアルサイエンス社でプリンテッドエレクトロニクスに応用する導電性材料の研究開発部門の責任者を務めるダニエル・ルートハルト博士(Dr. Daniel Rudhardt)は、「このような優れた特徴を持つBAYINK®は、フレキシブルで安価な電子機器のコンセプトに貢献します。また、BAYINK®は複雑な加工技術を要する金属被覆の代わりとして、従来の電子部品に使用することもできます」と述べている。
これまでにプリンタブルインクを使用して電子回路を製造した応用例はわずかしかない。この技術は、RFIDチップや一部のフィルムディスプレイの製造などに用いられている。しかし、専門家によると、プリンテッドエレクトロニクスは大きな市場の可能性を秘めており、急成長が見込まれている。というのも、今後の応用分野としては、電子書籍やロールアップ型スクリーンだけでなく、統合されたナビゲーションシステム受信アンテナなどの自動車用導電性構造なども考えられるためである。ルートハルト博士は、「バリューチェーンのあらゆる段階で開発パートナーシップを求めています」と付け加えた。
ナノ粒子を添加することですばらしい特性をもつ水性インクが出来た。BAYINK® TP CNTには、BAYTUBESカーボンナノチューブ:CNT)が含まれている。環境にやさしいこのインクを使用すると、インクジェットやグラビア印刷、スクリーン印刷など、現行のほぼすべての印刷方法を用いて、最大5,000 S/mの導電率で切換器や電子部品を生産することができる。この方法は、再焼結の必要がないため、省エネルギーになるだけでなく、高温では使用できない基板の使用にも適している。
バイエル マテリアルサイエンス社は、カーボンナノチューブに関するイノベーションアライアンスであるInno.CNTプロジェクトの一つである「CarboInk」の一環として、CNTを用いた印刷インクを開発する業界他社や研究機関と緊密に連携している。ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が支援するこのプロジェクトの責任者も務めるルートハルト博士は、「当社は、CNTベースのプリンタブルインクを使用し、薄型の経済的なプリンタブル回路を生産できるよう協力します」と説明する。
BAYINK® TP Sは、銀ナノ粒子をベースにしている。この分散系では、インクジェット技術などを用いて回路を生産することができる。これに必要な焼成温度は140 °C以下の温度で行える。そのため、焼成条件に応じて、最高で純銀の35%という優れた導電性が得られる。
BAYINK® TP Sの銀粒子はナノメートル領域に属しているため、焼成時に溶解しやすい。そのため、このインクは、低温焼成ながら従来の銀ペーストスクリーン印刷より導電性の高い構造を作り出すことができる。BAYINK® TP Sでは、50マイクロメートル以下の印刷解像度が得られる。この解像度を左右するのは印刷方式によるもので、インク自体は解像度に影響を及ぼさない。
導電性インクの開発時は、バイエルマテリアルサイエンス社の専門家の水性媒体中へのナノ粒子分散に関してこれまでに蓄積した幅広いノウハウを活用することで達成した。課題は、比較的少量の添加剤で粒子を安定させることである。乳化剤の割合が増えると、印刷された電子機器の導電性が大幅に低下する。開発したプロセスでは、これらのナノインクを同じ品質を保ちながら大量に生産することも可能である。

豊田通商株式会社について

名古屋本社:〒450-8575 名古屋市中村区名駅四丁目9番8号
東京本社:〒100-8320 東京都千代田区丸の内三丁目8番1号
売上高:6,286,996百万円(2009年3月実績)
代表者:取締役社長 清水順三
事業内容:各種物品の国内取引、輸出入取引、外国間取引、建設工事請負、各種保険代理業務 等

バイエルマテリアルサイエンス社について

バイエル マテリアルサイエンス社は、2008年売上高が97億ユーロ(継続事業)で、世界最大のポリマー製造企業の1社です。その主たる活動分野は、ハイテクポリマー素材の生産、および日常生活の多くの分野で使用されている製品の革新的ソリューションの開発です。主要な消費者セクターは、自動車、電気/電子、建設、スポーツ・レジャーの各産業です。バイエルマテリアルサイエンス社は2008年末現在、世界中の30拠点に生産施設があり、社員数は15,100人です。バイエルマテリアルサイエンス社は、バイエルグループの一員です。

この件に関するお問い合わせ先:

バイエル マテリアルサイエンス社 (ドイツ)
フランク・ロトバート
電話: +49-214-30-25363
バイエルマテリアルサイエンス株式会社 (日本)
広報担当 梅澤
電話: 03-6266-7685
詳細情報については、
www.bayermaterialscience.comwww.baytubes.com、およびwww.inno-cnt.comをご覧ください。

将来予想に関する記述(Forward-Looking Statements)

このニュースリリースには、バイエルグループの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に 大きな相違が生じることがある。これらの要因には、当社がフランクフルト証券取引所および米国証券取引委員会(書式 20-Fを含む)に提出した公開報告書に説明されているものが含まれる。当社は、 これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負っていない。

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